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 パレスチナ自治区ガザ地区で、小麦粉やガソリンといった生活必需品の価格が大幅に上がっている。イスラム組織ハマスとイスラエルの衝突から10月7日で1年。地区内に輸送トラックがほとんど入れなくなったことが原因で、市民は苦しい生活を強いられている。

 パレスチナ中央統計局によると、ガザ地区では衝突前に比べ、小麦粉の価格が11倍、トマトが5倍弱、卵が3倍、油が2倍、ガソリンが24倍になった。消費者物価指数(CPI)は、2023年10月から今年8月末までに244%増になった。

 世界食糧計画(WFP)は8月、「一部の援助は届いているが、住民のニーズを満たすには供給が著しく不十分なままだ」と報告。野菜や果物、乳製品が不足していることに加え、植物油が、車両の代替燃料として使われているために高騰していると伝えた。

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ガザ地区北部で、無償提供される食べ物を受け取ろうと集まるパレスチナの人々=9月11日、ロイター

 物価が上がっているのは、物…

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